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2012.12.18 00:00


『天から注ぐ西日がグラウンド一面にホースで撒いたような橙を広げている。
無数の小さな靴底がその橙を蹴散らし、光が拡散する。
光の粒子とも砂ともつかないざらざらが立ちのぼり、
うごめく人影を不透明な膜で覆う。』


なんだか謎めいたタイトルに惹かれて読みました。
book架空の球を追う

大きな事件が起こるわけでなく、なにげない日常のひとコマ。
そんな情景をカメラのフレームで切り取るように描いたような印象です。
ミステリー好きの私は、どんでん返しとかラストのオチを期待してしまうんだけど
それはあまり見当たらなかったな・・・
ほんとにささやかなひとコマ、って感じ。

その中で唯一、「あの角を過ぎたところに」は
ラストに不穏な余韻を残して終わっていてなんだかどきどきしました。

『やっぱり罠にはまった。そんな気がする。
この世界の至るところに張りめぐらされた人智の及ばない仕掛けに
ついに足下をすくわれたような。』


それ以外はあまり印象に残らなかったのが正直なところ。
今の私は、こってりした長編小説を読みたい気分なのかも。

■収録作品■
「架空の球を追う」
  夕暮れ時、グランドで練習する少年野球の子どもたちと、それを見守る母親たちの目線。
「銀座か、あるいは新宿か」
  高校時代の友人と年2回集まる会。その場所は銀座がいいか、新宿かで延々と語り合う5人。
「チェリーブロッサム」
  桜並木をバックにカップルから写真を頼まれる。その時男性がトレンチコートの女性を目で追った・・・
「ハチの巣退治」
  ボスの出張中にハチの巣退治を命じられた社員たちは、何でも屋のジョーに電話をかける。
「パパイヤと五家宝」
  スーパーで2000円のパパイヤを簡単にカゴに入れる女性を見つけ、後を追うが・・・
「夏の森」
  100均で買ったカブトムシを森に逃がしに行く途中、小学校の憧れの先生の言葉を思い出す。
「ドバイ@建設中」
  御曹司との婚前旅行で訪れたドバイ。結婚に向けて首尾よく振舞うはずだったのだが・・・
「あの角を過ぎたところに」
  タクシーで移動中、昔通った店がなくなっているのに気付いた。それを聞いたドライバーは突然Uターンした・・・
「二人姉妹」
  ささいなきっかけで気まずくなった姉妹。その二人をまた近づけたのは意外な出来事だった。
「太陽のうた」
  難民キャンプにやってくるNGO関係者のビジターと、そこで暮らす女性との葛藤。
「彼らが失ったものと失わなかったもの」
  バルセロナ空港内のリカーショップで私が迷ったワインを、旅行者の夫妻が買った。その直後・・・

架空の球を追う/森絵都  191P
お気に入り度:★★☆☆☆

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タグ : 森絵都 短編集

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