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2012.12.19 00:00


『求めていらっしゃるのは、この人ではないでしょうか。
一年前の六月三十日の夜明け前、わたしは両親に気づかれないよう
靴下のままドアを開け、外へ出てから靴をはき、
深い藍色におおわれた空の下を、早足で駅へ向かっていました。』


ちょっと前、向井理主演で舞台化されました。
book悼む人

主人公の坂築静人(さかつきしずと)は、ラジオの報道や新聞記事などを手掛かりに
亡くなった人を「悼む」旅を続けている。
その人たちがなぜ亡くなったかではなく、彼らが誰を愛していたか、
誰から愛されていたか、それを心に刻んでゆくという静人。
ストーリーは、夫を殺した罪で服役した女倖世(ゆきよ)、静人の母で末期の癌を患っている巡子、
そして静人の「悼む旅」に興味を示す記者蒔野(まきの)のそれぞれの目線ですすんでいきます。

静人は物語前半から悼む旅に出かけてゆくのですが、最初はそれがなかなか理解できずもどかしくて。
彼は人が亡くなった現場にひざまづき、独特のポーズで亡くなった人に思いを馳せ悼むのですが
遺族や関係者からは不快な思いをぶつけられ、あるときは不審者扱いをされてしまう。
金銭的にも困窮し、心の均衡まで失いかけてゆく静人。
どうしてそうまでして彼は旅を続けるのか?
私だけではなく、読む人みんなそう思うでしょう、きっと。

けれど物語後半、いつしか共に旅するようになった倖世に対して
少しずつ苦悩の胸の内を告白しはじめるのですが
そのあたりからなんとなく静人の人間味を覗かせてゆきます。

とはいえ、母巡子の容体が悪くなってゆくなか、変わらず悼みの旅を続ける静人の心境や
静人と倖世の心の通い合いのシーンはあまり共感できなかったなぁ。

悼む人/天童荒太  441P
お気に入り度:★★★☆☆
第140回(平成20年度下半期) 直木賞受賞

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タグ : 天童荒太 長編小説

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