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2012.12.16 21:15


『夏休みの第一日目、私はユウカイされた。
なんの予定もなくて、家にはだれもいなくて、
寝転がって見ていたテレビに映った、新発売のアイスクリームが美味しそうだったから、
買いにいくつもりで家をでた。』


bookキッドナップツアー

小学5年のハルは、夏休みのある日「ユウカイ」される。
しかも「ハンニン」はハルのお父さん。

物語はハルの目線と言葉で淡々とつづられてゆきます。
小学生らしい反抗で、行く先々で出会う人に対しても不機嫌になったり
お父さんにもふてくされた態度をとるハル。

この年頃の子どもって(特に女の子?)、大人って嘘つき、って思ったり
よその家の茶の間が居心地悪かったり、夕暮れどきなんだか不安になったり
海で出会った女の子と友だちになったり。
子どもの頃のこういった感覚って、大人になっても覚えていたりするものです。
ハルの小さな反抗もなんだか覚えがあるなぁ。

私たちの真ん中でつないだ手はブランコみたいに揺れ続けた。
月は小さく真っ黄色で、私の手はほんのりあたたかい大きなてのひらの中にあって
道の先ににじんだ明かりが、いつまでも近づかなければいいのに、とそんなことを思った。


ただ、父と母が繰り返し電話で話す「取引」とは何だったのかとか
どうして突然誘拐をし、とつぜんやめてしまったのか。
そういう大人の都合が描かれていないので、ちょっとすっきりしない終わり方です。
なんでも結果が知りたくなる「オトナ」には・・・どうかな?

キッドナップ・ツアー/角田光代  212P
お気に入り度:★★★☆☆
第46回(平成11年/1999年)産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞
第22回(平成12年/2000年)路傍の石文学賞受賞

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タグ : 角田光代 長編小説

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