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2012.12.16 21:00


『りんごをたくさん買いこんだ。りんごが好き。
「りんごでも食べようか」ということになるあの感じがまず好き。
りんごを四つに切って皮を剥き、剥けるのをみんなで待つ。剥く人に期待集中。
だからといって、それが重荷だというほどの期待感ではないのだし。』


book私の献立帖


食べ物のエッセイを書く人ではダントツ大好きな山本さん。
彼女の書く食べものとは、美味しいお店でもなく、豪華なグルメでもなく。
おうちで家族のためにつくる、ほっかほかのごはん。

用事で帰りが遅くなるといえば、家族のためにちらし寿司をせっせと作り
友達の家に招かれるといえば、中華ちまきを60個(!)も作る。
かと思えば、冷凍庫で見つけた焼売をすまし汁に浮かべて喜んだり
毎朝食べる手作りゼリーを、いろんなジュースで作ってみるお茶目なところもあり。

もちろん食べ物エッセイだとわかって読み始めたのだけど
どのページにも美味しそうな食べ物が、どんどん出てきて
ほんとにおなかがすいて困ってしまったのでした!

バターを塗ったトーストに、たっぷりのせた煮りんご。
うすく敷いたごはんに、削ったかつお節、ちぎったのりをのせ、醤油をまわしかけ、
再びごはんをのせたのり弁。
火を止める直前に、湯葉をぱきぱき割って入れた味噌汁。
高尾山の頂上で食べるおむすびともろきゅう(麦味噌付き)。
冷たい麺の上にあたたかい肉味噌ときゅうりをのせたジャージャー麺・・・

こう書いていてもまたおなかがすいてきて、まるで苦行のようなのです(笑)

そしてもうひとつ、彼女の文章で印象に残ったもの。好ききらいについて。

「食べられないよ。残していい?」と堂々と宣言する子どもに向かって、
わたしは決まってこう言ったものだ。
「きらいだなんて、えばらないの。胸の中で思うだけにしなさいな」
宣言すると、それが現実にこびりついてしまうような気がする。
きらいだきらいだと言っている間は、食べられるようにはならないし
ましてや好きになどならない。
実は、このことは人間関係にも当てはまる。
「わたし、あのひとはきらいよ」
というようなことを、ときどき耳にする。
「あのひと」にわたしが面識もないのに、きらいだなんて話、聞きたくない。


ああ、うまいこと言うなぁ。
人の噂話(特に悪い話)は、話しているお互いが共通する感情だったらありだけど
片方が一方的に、あのひときらい、って言うのってなんかずるいよね。
ほっこりした文章を書く山本さんの、ちょっとぴりっとしたところが
なんか爽快に思えるのでした。

わたしの献立帖―ふだんのごはんのたのしみ/山本ふみこ  173P
お気に入り度:★★★☆☆

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タグ : 山本ふみこ エッセイ 料理

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