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2012.12.13 00:54


『ずっと調子がよくないと何気なく口にすると
朝食をしっかり食べるとか、気に入ったカップラーメンを毎日食べるのを止めるとか
煙草を止めるとか、運動をするとか昼寝を止めるとかすればいいんだよ、とタクジは言う。
でもそんなのはサエコが高校生の頃からやっていたことなのだ。』


bookピンクバス

妊娠がわかって、嬉しいような戸惑うような不安定な気分の中、
サエコの家に、夫の姉の実夏子が突然やってくる。
世離れしたようなちょっと不思議なところのある実夏子は、サエコに向かって
「妊娠なんて、おなかに他の人間がいるなんて気持ち悪い」と言い放ったり
弟と額を寄せ合って小声でしゃべったり、窓際にたくさんのぬいぐるみを並べたりして
サエコをさらに不安な気持ちにさせる。

このお姉さんがほんとに気味が悪いんですよ!
なんでそうなったかが詳しく描かれていないのが、よけいに不気味。
けどね、それを言うなら主人公のサエコも、読んでいくうちにじわじわと
変なところが浮き出してくるんだよなぁ。
サエコはこれまでもずっと、不都合な思い出や記憶は、綺麗に忘れ去ってきたのです。
学生時代に決心して不良になったけれど、お嬢様ブームになるとあっけなく「記憶の大掃除」をして
何度も人格を変えてきた。そんな過去がわかってきます。

特にホームレスのレゲ郎(レゲエ野郎)とともに暮らす日々は
気分が悪くなるほどリアルでした。
初期の頃の角田さんの作品って、なんだか抽象的でよくわかんないなぁっていうのが正直な感想。

もう一編、「昨夜はたくさん夢を見た」はもっと理解に苦しむ作品でした・・・
カオルと恋人のイタガキ、そして彼らの仲間がつるむゆるいつながりの話(?)なんだけど
文章がこれまた抽象的で、何度読んでも頭に入ってこなくて^^;
こんなに薄い本なのに、読むのにかなり時間がかかってしまいました。

ピンク・バス/角田光代  181P
お気に入り度:★★☆☆☆
第109回(平成5年/1993年上期)芥川賞候補『ピンク・バス』
第15回(平成5年/1993年)野間文芸新人賞候補『ピンク・バス』

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タグ : 角田光代 中編小説集

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