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2012.12.13 01:23


『長谷川カヤノは悩んでいた。
三十二年間生きてきて、はじめて恋人ができたというのに
なんというか、今ひとつもりあがりが足りないのだ。
足りないような気がするのだ。
なんか、恋愛って・・・・と、長谷川カヤノはひとりきりのときに考える。』


何年か前、角田ファンになる前に一度読んだこの本、再読しました。
bookAllSmallThings

短編集って物足りなくてあまり得意ではないけれど、連作短編集は別。
さまざまな人物の短いストーリーが、次の話に少しずつ重なりながら
リレーのようにバトンをつないで進んでいきます。

32歳にしてはじめて彼氏ができた、長谷川カヤノ。
彼とのデートは、週末家でごろごろしたり、夕飯を家で食べたり。
思い描いていたようなおしゃれなデートはしてくれない彼に
これは「恋愛」ではないんじゃないか、と思い悩みます。

そしてカヤノは、友人の田口さと実に質問するのです。
「ねえ、今までで一番印象に残っているデートってどんなの?」

そうして自分の印象に残っている、けれど冴えないデートを思い出しながら
さと実もまた別の人に質問を重ねるのです。その相手は彼女の夫、田口寿史。

そして寿史は部下の比佐子に。
比佐子は姪のまりんに。
まりんは祖母の泰子に。
泰子はスポーツクラブのインストラクター、香に。

質問はちょっとずつ形を変えながら、彼女たちの思い出に触れながら
人間関係の輪の中をぐるっとめぐっていきます。
そしてやがてカヤノは、ひとつの答えを手にするのです。


私がふと思い出した小さなデート。
それは彼の友人の家に遊びに行ったときのこと。
高速に乗って2時間余りの車の中。
半分に切ったキウイをスプーンで食べる私を見て
「スプーンでキウイ!しかも車の中で!」って笑いながらも
なぜかその状況にハマって、二人でいくつも食べたっけ。
そして到着して、友人のお母さんが用意してくれていたのは、なんとキウイ!(笑)
もう笑いこらえて一生懸命食べたけど、帰りの車でまた大笑い。

バブリーな時代もあったけど、思い出すのはこんなちっちゃな思い出。
でもそんなもんじゃないのかなぁ。

小説としてはとっても短くて、とっても軽い印象。
けれど読む人はみな、きっとそれぞれのちっちゃな恋を思い出すのだろうな。

All Small Things/角田光代 125P
お気に入り度:★★★☆☆

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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 角田光代 連作短編集

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