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2012.09.25 06:52


『閉店間際に入ってきた客が、六千ユーロ近い買い物をし
その免税手続きにすっかり手まどってしまった。
おかげで店を出るのが閉店の八時を過ぎて
寒さに由利はぶるっと身を縮めた。』


「パリ」をテーマにした6編が納められた短編集を読みました。
bookパリよこんにちは

「KIZAEMON」
パリで日本料理店を開いたお坊ちゃまを彼に持つ由利。
店をたたんで帰国するという彼に、恋の終わりを感じとってしまう。
ラストの彼女の行動は突然すぎて、よくわからなかったなぁ。

「パリの裸の王様」
取材としてパリに出張した椎名氏。
華やかなホテル業界と、マスコミの渦にもみくちゃになるが・・・
文章は面白いけど、このアンソロジー本の中では浮いてる!?

「心はいつもそばにいる」
親の再婚旅行にいやいや同行する11歳のしおりの物語と、
しおりが出会ったタクシー運転手サイードと妻みゆきの物語。
みゆきはかつての不倫相手の事故の知らせを受けて帰国する。
でもみゆきの心の揺れよう、ひどすぎると思う!

「夜ごとの美女」
パリでデザインの勉強をしているマルタンは、毎晩街角ですれ違う美少女ミレーユに恋をする。
二人はやがて親しくなるが、彼の先生の横恋慕から淡い恋は引き裂かれ、
彼は肺を患い故郷に帰ってしまう。
40年ぶりにパリを訪れたマルタンは、ミレーユがかつて暮らした骨董屋の店先で
ミレーユの秘密を知る・・・

「東京がパリになる日」
2つ下の賢太郎と付き合う史恵。
親から仕送りしてもらいながら、史恵のアパートに転がりこんでいて
自分でお金を出す気なんてさらさらないのに、毎晩コンビニに行きたがったり
パリに行きたいなんて言いだしたり。
読んでいるこちらは、そんな馬鹿男だめだよー!って叫びたくなるんだけど
ほんとは彼女もうすうすわかってるんだよね。でもそこを見たくないっていうか。
ラストも決して明るくないんだけどね、なんかよかった。
綺麗事でごまかすようなラストじゃ興ざめだもの。

「婚前」
結婚式まであと1か月というある日、亜季子と久雄のもとに謎のビデオテープが届けられる。
差出人も、ビデオラベルもないそのテープに、ふたりはそれぞれ自分の過去に思いを巡らせ
誰かが自分を貶めようとしているのではと怯える。
そのビデオテープの正体はとっても意外なものだったのですが
それにしても次から次へと出てくる二人の過去は、ちょっと笑えるほど。
そしてある意味とっても怖い!

巻末にパリの地図が載っていて、6人の作家のおすすめポイントが記されているのが
ちょっと嬉しかったです。

■収録作品■
「KIZAEMON」林真理子
「パリの裸の王様」椎名誠
「心はいつもそばにいる」盛田隆二
「夜ごとの美女」松本侑子
「東京がパリになる日」狗飼恭子
「婚前」唯川恵

パリよ、こんにちは/林真理子 他 226P
お気に入り度:★★★☆☆

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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 林真理子 椎名誠 盛田隆二 松本侑子 狗飼恭子 唯川恵

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