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2012.09.07 21:30


『私が小磯泰子と二十年ぶりに再開したのは、
帰宅途中のバスの中だった。
私の家は、都心から国電で三十分ばかり乗り、
私鉄に乗り換えて二十分かかる。
それからバスで三十分もかかるという、ひどく辺鄙なところだった。』


先日の石川県の旅で読んだ本。
book潜在光景

私の松本清張好きは、母譲りなんです。
幼い頃から、気がつくと母は著者の分厚い小説を次々に読み
TV放送したサスペンスドラマを欠かさず見ていた記憶があります。

この本に納められた6つの作品は、すべて怖い結末を迎えます。
怖いといっても、怪奇現象が起こるとか、謎の事件が起こったりはしません。
また、清張作品によく登場する、政界の大物だとか、裏社会などは出てきません。

主人公は、会社の隅でひっそり働くお局OLであったり
毎日1時間以上もかけて通勤する地味なサラリーマンであったり。
世間の目にも留まらないそんなちっぽけな存在が
怖い、怖い運命をたどっていきます。

実はこの中のいくつかはすでに、映画またはTVドラマ化しています。
表題作の「潜在光景」、「鬼畜」は実際TVドラマで観たせいか
松本作品独特のモノクロの雰囲気で、昭和の時代のおどろおどろしい怖さを感じます。

どちらもくたびれた中年男女と、無口な子供が出てくるのですが
子供の不気味な存在感が怖いのなんのって!
両方ともあっという結末を迎えて、ぞっとする余韻が残ります。

「鉢植えを買う女」は、恋人もいない、お金だけを信じるOLが主人公。
彼女が果たす完全犯罪も、これまた怖い・・・
こういう種類の怖さこそが、私の好きなサスペンスなのです。

■収録作品■
・潜在光景
・八十通の遺書
・発作
・鉢植えを買う女
・鬼畜
・雀一羽

潜在光景/松本清張  215P
お気に入り度:★★★★☆

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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 松本清張 短編小説集

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