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2010.10.23 07:47


『花崗岩のようにざらざらしたもの。
「グラニテ」というフランス語の意味である。
しゃりしゃりと口当たりが良ければ
それでいいわけではないということだ。』


秋はだんぜん「読書の秋」になる私。
あっ、食欲の秋、以外でね。もちろん(笑)

最近読み終わった本はこちら。
永井するみさんの「グラニテ」。
本7116

グラニテ、とは、シャーベットのお菓子のこと。
冷凍庫で固めながら、何度も取り出してはかき混ぜ、また固めるという、
とても手間のかかって繊細な氷菓子。

それでいて口に入れるとしゅわしゅわっと体温で溶けてしまう。
そんなはかなさがあるといいます。

主人公の万里は一見すべてを持っているように見える女性。
オーナーをつとめる自分のカフェ。仕事仲間。年下の恋人。優しい男友達。
そして穏やかな娘との生活・・・

けれどそれらは永遠ではなく、いつかはグラニテのように
すべて淡く消え去っていってしまう。

本の紹介で取り上げられているような、恋愛小説とか、親子の恋の三角関係とか
そんなのはほんの一面的なこと。

周りの人との関係と距離の取り方の難しさ。
主人公の不器用な生き方に、ハラハラしたり、共感したりしながら
悲しいとか辛いとかとはまた違う、せつないという感情を感じて
いつのまにか自分と重ね合わせていたりします。

永井するみさんの本を読んだのは初めてでしたが
次は他の作品も読んでみようかなぁ。

グラニテ/永井するみ 356P
お気に入り度:★★★★☆

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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 永井するみ 長編小説

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