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2011.11.05 15:54


『なんだろう。
今、口に入っている、このぱさぱさしたものは。
何か食べ物であることは間違いないはずなのに
味気がなくて、ほとんど汁気もない。』


なんの先入観もないまま、初めての作家さんを読んでみました。
タイトルに惹かれた、っていうのは一理あります(笑)

book太陽のパスタ

主人公の明日羽(あすわ)は、式間近になって結婚を解消されてしまう。

どうして今まで黙っていたの。
どうして食事中にそんな話しをするの。
どうしてこんなことになったの。
どうして、どうして。

すべてを失って、どん底の気分のなか
生きる気力もなくしたあすわは、叔母のロッカのすすめで
「これからやりたいリスト」を作ります。

初めは何を書いたらいいかわからず
髪を切る、引っ越しする、鍋を買う、など投げやりな言葉を並べます。
何をしても楽しめず、ただ機械的にリストをこなしていくあすわ。

ところがひとつ、またひとつと新しい経験をしていくうち
心の中で閉じていた目が少しずつ開いていくのを実感するのでした。

辛いことがあったからって、目をつぶっていたら
何も見えない。何も始まらない。

あすわが勝手に、悩みなんてない、お気楽な、と思っていた周囲の人々も
実は愛されようと懸命に努力していたり
レース編みを青空市で売ったり
こっそりイタリア語の勉強をしていたり
ソムリエという夢に向かって猛勉強していたり!

私が選ぶもので私はつくられる。
好んで選んだものも、ちょっと無理して選んだものも
選ぼうとしなくても無意識のうちに選び取っていたものも。
それらは私の一部になる。
私の身体の、私の心の、私の人生の。


みんな自分にとっての「何か」を見つけて、選んで
懸命に生きているじゃないか。
そんなことに初めて気付くのです。

なんかね、こういう不器用な前向きさって元気もらえるんですよね。
落ち込んでいるときって、自分だけが辛いみたいに思いがちだけど
みんな同じなんだよね。みんな一生懸命何かを探してるんだ。

最近、いい本(私にとって)に次々に出会えています。
その中でもこの本は群を抜いていたかも!
よかった、おもしろかった、って本は多いけど
出会えてよかった、って思えるのって実はそうないものです。


太陽のパスタ、豆のスープ/宮下奈都  250P
お気に入り度:★★★★☆





最近ちょっと気にかかっていることがあって
夜なかなか眠れなくて。
ベッドの中に本を持ち込んで、眠れるのを待っています。

ところがいいのか悪いのか、このところ面白い本に出会う率が高くて。
朝方までそのまま、一冊読み終えちゃうこともざら(笑)

しんとした夜中に読む本は、こころにすーっと入ってきて
感情移入して涙もろくなってしまったり。
感動して気分すっきりしつつ、寝不足です(笑)

ちょっとコメント閉じますね^^



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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 宮下奈都 長編小説

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